「好吃 36 日常の青草学」 このシリーズのマガジンが好きでけっこういろいろ集めてます。 青草は中国語で薬草。加工された生薬に対して生の植物(フレッシュハーブ)で、主に夏に飲まれるドリンクとして親しまれています。台北の龍山寺の奥にある青草巷は有名ですね。 日本にはない青草文化ですが、ドクダミやヨモギなど日本でもおなじみの植物もあったりして、日本でも使える知恵もありますよ。ぜひ暮らしに取り入れたいですね。 <内容> ・龍山寺の近くにある青草街(薬草ストリート)で売ってるドリンク紹介 ・秘伝の薬草茶 ・ハーバリストから学ぶDIY ・四季の薬草の取り入れ方 ・薬草店の紹介 ・薬酒のつくりかた 作者:好吃研究室 「好吃」は、台湾のスローフードを特集する雑誌。 お母さんに学ぶ手料理や、自家製調味料、ハーブ、台湾茶、常民文化の知恵などの特集を組まれています。日本でいう、「danchu」とか「うたかま」あたりがイメージに近いです。 danchuより民藝、手仕事よりかな。農文協をちょっとオシャレにした感じ。 もくじ PART 1 青草茶とは? ・薬草の解説 ・ブレンド茶の合わせ方 ・薬草の煎じ方 ・煎じる以外の薬草の利用方法 ・Q&A ・夏、秋の薬草 PART 2青草街 ・青草街探検 PA…
英張・作「採集人的野帳(植物コレクターのノート)」 CCC創作集編 蓋亞文化出版 2021年1月20日 1924 年、舞台は大正時代の台湾。当時は日本の植民地で、「国語」といえば、日本語、日本一高い山は台湾の玉山でした(富士山じゃないというネタよく聞きます)。 台北植物園の中に、台湾最古の植物標本館があり、台湾での植物収集の黄金時代を迎えていました。 薬草堂の放蕩息子「涼山」は、ボヤを起こして大事な植物標本を燃やして勘当され、台北植物園で助手として働いて返すことになります。 病気で妹を無くしたことで、薬草に対する不信があり、薬草の仕事を厭う一方で、幼い頃から薬草堂で培われた知識は健在。実は、一度みた植物は鑑別ができるという天性のプラントハンター(採集人)なのでした。 実際に存在していたという植物学者、佐々木舜一(作中では慎一)の助手、松尾珀と涼山がタッグで、野山に分け入り、植物を採取しては、標本を作る物語。ケシの栽培をしている人里離れた村で出会った少女が調査に加わり、賑やかになる標本館。 涼山はちょっとチャラい感じで、最初は極力サボろうとするろくな事しないやつ扱いなんですが、だんだん頭角を現していきます。対称に、鬼のように厳格な性格の助手の松尾との掛け合いも見ものです。 作者は、実…
台湾文庫の蔵書紹介のコーナーです。 台湾の家庭料理のレシピ本はいろいろと日本語でも出ているのですが、中でもお気に入りの1冊がこれ。 陳昆煌「Jerry的風格蔬食」2019年 「料理123」というウェブメディアで人気のJ様ことJerryシェフのマイレシピを記録した料理本。伝統的な家庭な味をベースにしつつも、創作ベジテイストで、おしゃれに演出されているのが魅力なんです。ちょっと中身をば。 使われている食材は、紅麹や豆腐乳、桂花蜜など、台湾ならではの食材でありつつ斬新な調理法やデザインが引き立ちます。台湾料理は、豚や鶏を使ったものが多い中、ベジなのがまたいい感じです。 そして、この本、それぞれのお料理ページにQRコードが付いていて、動画でも手順が見れるん ですよ(中国語ですが・・)。 普段作ってる台湾料理をちょっとアレンジしたい方におすすめの一冊です。 参考サイトなど 料理123 https://www.wecook123.com/ youtube 「J樣吃最蔬服」シリーズ
16箇所の台湾の農家さんにレシピを取材してまわった記録 土地に根付いた味にはそれぞれの物語があります。この本は、産地を訪ねて、人にフォーカスしたレシピ本で、それぞれの作り手の顔が見える、いわば人に出会う味の記録。 「 澎湃!來去產地小旅行:農家媽媽招待你的私房田野味」 作者: 樂農團 出版社:果力文化 古今東西、家庭の味を受け継ぐのはやはり女性なんですね。 ローゼル や、臭豆腐、バナナご飯、雑穀料理、パイナプルの漬物などなど、その土地で栽培されている台湾ならではの食材の使い方が豊富に記されているところが興味深い。 写真や挿絵、地図もたっぷりに描かれているので、中国語ができなくても、料理好きには眺めているだけで楽しい一冊です。
パイナップルの漬物や、卵の漬物を食べたことはありますか? 台湾好きならおそらくあると思いますが、漬物のあり方やイメージは日本と台湾では共通点もありつつ、異なる点も。 この本は、「春夏秋冬の漬物」と、「東西南北の漬物」の2章にわかれていて、2人の作者が14名の生産者から漬け方を訪ねた記録。 めんま、トビウオ、ローゼル、破布子、馬告、月桃、柚子、ゴーヤ、豆腐乳・・・ 台湾ならではの食材の生かし方にいっぱい出会える本です。 「漬物語」陳怡如, 沈岱樺 作 出版社:大塊文化 出版日期:2016/09/30 <紹介されている食材> 第1章 春夏秋冬の漬物 Q梅 脆梅 醃豇豆 糖漬檸檬乾 高麗菜泡菜 梅精丸子 漬蕗蕎 梅乾菜 老菜脯 野桑椹果醬 洛神花果醬 油漬辣筍 漬芭樂 漬苦瓜 醃脆瓜 醬冬瓜 鹹鴨蛋 甜酒豆腐乳 蜜柚蜜醬 蜜柚蜜皮 油漬菇菇 油漬秋刀魚 飛魚一夜干 第二章東西南北の漬物 醬鳳梨 蜜漬紅肉李 瓠瓜小卷米粉 越瓜虱目魚 紫蘇漬嫩薑 油漬破布子 糖漬月桃花 糖漬鳳梨 扶桑花蘋果蜜 馬告鹹豬肉 老薑油漬海帶根 麻油漬嫩薑 漬紅白蘿蔔絲 漬白色花椰菜 醃越南圓茄
「100%台湾醸醤」 作者: 種籽設計 新功能介紹 出版社:PCuSER電腦人文化 24節気の保存食を伝える「台湾漬」の第2弾。台湾の代表的な35の食材を種子設計がかわいいイラストとともに紹介。 魚漬け、黒酢、豆豉、豆板醤、酒釀(チューニャン)、辣椒紅油、醬油、からすみ、老菜脯(干し大根の漬物)、干しエビ、緑豆、ピーナツ、豚肉の漬物、きのこ、豆乳、薬膳、桂圓、パイナップル、魚の干物、苦茶、ねぎ、紅麹、腐乳、干し菜、漬け菜、ぷどう、破布子、ラード、青草、麻油、フライオニオン、黑糖、さつまいも、酒、生姜,などなど、それぞれの食材についてのアレンジ方法も掲載されていて、食材の図鑑のようです。 ここまでマニアックに台湾の「醤(じゃん)」のことを書かれた日本語の本はないでしょう! マニアックすぎて、実際に作れるレシピは少ないかもしれませんが、斬新な食材の使い方にアイデアやインスピレーションが湧く1冊です。 日本語バージョンはAmazonでも買えますよ。 台湾の美味しい調味料 台湾醤 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2020/8/6 種設計 (著), 光瀬 憲子 (翻訳)
里山文庫では、2012年から失われつつある農村文化を学びに、ブータンやインド、東南アジア、台湾を中心に全国の農村を訪ねた記録をまとめたジャーナルとして、おじい、おばあから学んだ手仕事や保存食、植物の知恵を公開してきました。連れて行って欲しいという要望が増え、アジア農村ならいごとの旅への同行者をときどき募集しています。 その中でも、台湾で収集した書籍や資料を展示した「台湾文庫」を奈良の古民家でオープンしました。食と農と手仕事がテーマで、マニアックなラインナップを揃えています。 もちろん、書籍は中国語なので、ときどき一緒に読む会をしています。中国語は漢字なので、日本人にとって習得しやすい言語ですが、やはりモチベーション次第なので、まずは台湾への興味から入って中国語がしゃべれる人が増えればなあと思っています。 さて、「台湾文庫」に新しい台湾本が入りました。 明後日4日の台湾料理の会と16日のオープンデーで、料理本読み方と、構造を知れば読める簡単な中国語の読み方の解説をします。台湾料理はあと1名,16日はぜんぜんお席余裕あります。 あと本を一部販売コーナーもありますので、ほしい本があれば受付中です。 ●「発酵と醸造」アジアの醤油や豆腐ようなどマニアックな発酵本。豆腐ようの分類と工程が発酵…
タイトル:田園媽媽味:精選田媽媽美食饌記 作者:陳亭心 出版元:行政院農業委員会 出版日:2012年 ときどき募集してる農村へのならいごとの旅では、滞在先は農家さんだったり、エコビレッジだったり、原住民のおばあちゃんちだったり。 農村へ入っていくとたまに見かけるのが「田媽媽」という看板。 何だろうなあと思っていたら、日本でいう農水省の「おかみさん100選」みたいなかんじで、農業委員会が農村で町おこし的に地域産品を開発したり食事を提供している起業家の女性を「田媽媽」として認定しているのです。 その数100選ならず149名いて、この本は、その中でも優れた事例を集めたガイドブック。もちろん、実際に店舗を構えられていたり、お料理を作っておられる皆さんなので、ただ読むだけではなくて、実際にその人に会いに行ける仕組みなのだ。 どんな農家さんが紹介されているかというと、海から山まで70件の山海珍味の生産者さんが掲載されています。茶農家のお菓子工房だったり、原住民の薬草農家だったり、客家の発酵料理レストランだったりと、実に多様。 この中にのってる農家で農業とレストランのお手伝いをしながら滞在していたことがあって、この本をもらったことで知ったのですが、こんなにたく…
旅して集めたコレクション、台湾文庫にある本を紹介するコーナーです。 天下文化社の「自然図鑑系列」がマニアックで面白い。 魚、果物、野鳥、花、昆虫などのまあ言えば図鑑なのですが、 とくに面白いのが、「野菜」なんです。 大樹経典 自然図鑑系列06「台灣新野菜主義」 作者: 吳雪月 出版社:天下文化 出版日期:2006/08/25 野菜の何が面白いかっていうとですね、 「野」菜って書くじゃないですか。 中国語では、野草のことなんです。 野菜の原種って、もともとはぜんぶ野草なんですよね。 それで、野菜は中国語でなんというかというと、「蔬菜」ですよ。蔬菜(シューツァイ)。 シリーズには「蔬菜図鑑」もあって、もちろんゲットしてます。 蔬菜と野菜の話になると、またまた語りたいことが山ほどあるのですが、脱線するのでさておき。 一言で言うと、この本は、アミ族の自然と共に生きる知恵の図鑑なんです。 もちろん、日本には沖縄にしか生えてない草もあるんですが、基本的な植物との付き合い方とか、活かし方は日本の暮らしにも共通するところが多々あって、すごく参考になるんですよ。 <もくじ> 第一…
やはり台湾にも二十四節気という考え方があって、冷蔵庫のなかった時代から、その土地のその季節ならではの食材が保存されてきました。台湾の保存食には、砂糖漬け、塩漬け、油漬け、酢漬け、酒漬け、天日干しなどがあり、二十四節気の保存食をテーマに台湾各地から集めたレシピや食文化を丁寧に紹介されています。 作者は、台湾で丁寧な暮らしのあり方や風土に根付いてきた食材をテーマに、デザイン企画をされている種子設計。美しい手書きのイラストが特徴的な人気のデザイン事務所です。「 Seed節氣食飲研究 」はfacebookでも読むことができます。 日本でいう「暮らしの手帖」のような感じでしょうか。 台湾の本で日本語に翻訳されているものは少ないのですが、人気のあったこの本は、日本語にも翻訳されているので、amazonで買うことができます。 amazon 台湾漬 二十四節気の保存食 stay home中に台湾の保存食を仕込んでみるのも楽しそうですね。 作者: 種籽設計 出版社:PCuSER電腦人文化 出版日期:2013/02/06 もくじ 001 二十四節氣の保存食 004 新鮮開始要內斂 006 愛做菜 008 我有拿手菜 010 NOAH節氣+食…
台湾で収集した「台湾文庫」の本棚からオススメの本をご紹介しています。 今日のオススメは台湾の種子保存活動の事例を集めた1冊。 出版社の果力文化社は、日本で言うところの「農文協」的な出版社。食と農の面白い本がたくさん出ていて、挿絵も可愛いくておしゃれなのが特徴。でも内容もしっかりしてる感じ。 以前、この本の編集協力もされている郭先生に台湾大学の水稲種子コレクションを案内していただいたことがありました。そちらもまたおいおい記事にしたいなあと思いますが、今回はまずは本のご紹介から。 「藏種於民」 作者: 果力文化 主編 協力: 浩然基金會, 林樂昕, 郭華仁等 出版社:果力文化 出版日期:2016/04/01 目次 第1部 種子保存の基礎 第2部 国際編 日本、韓国、タイ、インド、アメリカ、ヨーロッパにおける種子保存活動の事例 第3部 台湾編 1 稲作 2 雑穀 3 豆類 実践編 ・種子辞典 ・種子保存の実践Q&A ・シードバンクネットワークについて ・種苗交換会 ・シードバンクの始め方 日本でも話題のコミュニティシードバンクですが、アメリカやヨーロッパ、アジアの他の国ではどのような活動がされているのか知る…
台湾で集めた食と農の書籍を少しづつご紹介していきます。 発酵オタクにはすごくマニアックで面白い台湾の発酵本。 大陸と台湾の麹の分類や発酵の化学方程式、アルコールや糖度の測り方から様々な麹を実際に使って醸す酒の種類の数々。目次をみるだけでワクワクします。 作者: 徐茂揮, 古麗麗 出版社:幸福文化 出版日:2015/11/04 特に面白いのが日本にない紅麹と餅麹の起源、作り方や使い方について、ここまでマニアックに書かれた本は日本にはないのではないでしょうか。 写真もカラーでいっぱいのってて見てるだけで楽しいです。発酵好きにイチオシの一冊。 目次: 第1章 酒の基本知識 定義、分類、酒税法 第2章 酒造の原理 概論、保存法、酒の成分、微生物、好気性、嫌気性発酵、健康 第3章 台湾の酒 第4章 醸造の重要要素 麹の起源、麹の作り方、大陸の麹の分類、高梁酒麹の作り方、台湾の民間での麹の作り方、民間の伝統的な酒の作り方、紅麹について 第5章 醸造の原材料 原料の選択、水の選択 第6章 微生物 菌、酵母、細菌 第7章 醸造の基本過程と原理 第8章 醸造の事前準備 器具の選択、アルコール・酸度・糖度の測り方、活性酵母…
2015年あたりからたびたび台湾に通い食と農の産地を訪ねています。 その中で集めた台湾の書籍たちたちを「台湾文庫」として公開しています。 台湾文庫の書棚からオススメの本をご紹介させてもらいます。 「台湾部落深度旅遊」Cheryl Robbins著 出版社:玉山社 出版日:2012/06/22 アメリカ出身の作者の目線で英語と中国語で書かれたディープな原住民の集落ガイドブック。観光地ではない集落のお祭りや手仕事、漁労・狩猟習俗、郷土料理などについて紹介しています。宿や民俗文化館などの紹介もされているので実際に足を運ぶことができます。 日本語のガイドブックではここまで深いものはないかも!コロナ明けには、この本を片手に集落をめぐってみたい。台北に飽きた人にイチオシの一冊です。
新着