「好吃 36 日常の青草学」 このシリーズのマガジンが好きでけっこういろいろ集めてます。 青草は中国語で薬草。加工された生薬に対して生の植物(フレッシュハーブ)で、主に夏に飲まれるドリンクとして親しまれています。台北の龍山寺の奥にある青草巷は有名ですね。 日本にはない青草文化ですが、ドクダミやヨモギなど日本でもおなじみの植物もあったりして、日本でも使える知恵もありますよ。ぜひ暮らしに取り入れたいですね。 <内容> ・龍山寺の近くにある青草街(薬草ストリート)で売ってるドリンク紹介 ・秘伝の薬草茶 ・ハーバリストから学ぶDIY ・四季の薬草の取り入れ方 ・薬草店の紹介 ・薬酒のつくりかた 作者:好吃研究室 「好吃」は、台湾のスローフードを特集する雑誌。 お母さんに学ぶ手料理や、自家製調味料、ハーブ、台湾茶、常民文化の知恵などの特集を組まれています。日本でいう、「danchu」とか「うたかま」あたりがイメージに近いです。 danchuより民藝、手仕事よりかな。農文協をちょっとオシャレにした感じ。 もくじ PART 1 青草茶とは? ・薬草の解説 ・ブレンド茶の合わせ方 ・薬草の煎じ方 ・煎じる以外の薬草の利用方法 ・Q&A ・夏、秋の薬草 PART 2青草街 ・青草街探検 PA…
薬膳では血の巡りをよくして胃腸の働きを助けてくれるとされている棗をテーマにした手仕事講座第2弾。棗ペーストを作ります。 ストックしておくと、おやつにも使うと優しい甘みになるし、砂糖代わりに料理に入れても美味しい。中でも特にお気に入りが、棗バター。小豆バターのような感覚でパンに塗って食べるのがいちおしです。 月餅の餡になったり、バターになったり、使い回しのきく保存食のレシピもお伝えします。 <スケジュール> 19:00-19:30 台湾の薬草、薬膳の旅体験談と干し棗ペーストのアレンジレシピ紹介 19:30-20:30 干し棗ペースト作り 20:30-21:00 質疑応答(あれば) <学び方> ・事前にオンラインで準備物リストを送ります。 ・当日は、zoomで全国のキッチンをつなぎ、一緒に仕込みます。 ・棗が手に入る人は、資料のみで大丈夫です。 <各自準備してもらうもの> ・鍋、ブレンダー、漉し器、その他材料は事前にレシピを送付します。 <参加費> 資料のみ 3000円 棗つき 4000円 <送付するもの> ・事前資料:準備物リスト ・当日:薬膳と薬草、植物の暮らしへの活かし方などを共有 ・講座終了後:zoom録画ビデオ、アレンジレシピ集 ・新疆の棗(送料込み)<オプション> <…
薬膳では血の巡りをよくして胃腸の働きを助けてくれるとされている棗をテーマにした手仕事講座第1弾。 心がとろけるほど美味しいということから、「心太軟」との愛称で親しまれている薬膳スイーツ。身近に生えているよもぎを採集して作ります(ない方はオプションで材料を送付します)。 <スケジュール> 19:00-19:30 世界の伝統医学の系譜と棗を使ったお料理の紹介 19:30-20:30 棗のよもぎ団子蒸し作り 20:30-21:00 質疑応答(あれば) <学び方> ・事前にオンラインで準備物リストを送ります。 ・当日は、zoomで全国のキッチンをつなぎ、一緒に仕込みます。 ・棗が手に入る人は、資料のみで大丈夫です。 <各自準備してもらうもの> ・漉し器ほか、必要な材料は事前にレシピを送付します。 <参加費> 資料のみ 3000円 資料+棗・よもぎつき 4000円(送料込み) <送付するもの> ・事前資料:準備物リスト ・当日:薬膳と薬草、植物の暮らしへの活かし方などを共有 ・講座終了後:zoom録画ビデオ、アレンジレシピ集 ・棗・よもぎ(送料込み)<オプション> <申し込み方法> 里山文庫のpeatixサイトからお申し込みください https://peatix.com/event/19…
この時期花粉症辛いですよね。私はいつも悪化すると蓄膿になり、長引けば一ヶ月鼻が詰まったままになることも涙。 花粉症には4つのタイプがあると言われています。漢方薬は、鼻水がサラサラした花粉症には小青竜湯ですが、悪化して熱証になってくると荊芥連翹湯や辛夷清肺湯。わたしは今回、特にひどくて、鼻うがいすらできない(入らない)ひどさだったので辛夷清肺湯にしました。次の日には改善し、今は「じゃばら」とお庭に生えてるモクレンの花を煎じて飲んでいるのと、ひどい時は小青竜湯で、今のところなんとか脱耳鼻科です。 生薬としてのモクレンとコブシ さて、コブシといえば、漢字で辛夷と書きますが、「シンイ」と呼んで生薬名でもあります。コブシは「田打ち桜」とも呼ばれ、コブシの花が咲いたら畑仕事を開始する合図としても知られています。日本語では、「コブシ」を辛夷と書きますが、中国語では辛夷といえば「モクレン」を指すそうです。 生薬として使われる部位は、ねこじゃらしのようにもふもふしたあの蕾を乾燥させたもので、辛夷とかいて「シンイ」と呼び、辛夷清肺湯や葛根湯加川芎辛夷などに使われています。効能は鎮静、鎮痛作用が知られ、主に鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎の改善に用いられてきました。まさにいまうちの庭に咲いてるモクレンが五部咲…
英張・作「採集人的野帳(植物コレクターのノート)」 CCC創作集編 蓋亞文化出版 2021年1月20日 1924 年、舞台は大正時代の台湾。当時は日本の植民地で、「国語」といえば、日本語、日本一高い山は台湾の玉山でした(富士山じゃないというネタよく聞きます)。 台北植物園の中に、台湾最古の植物標本館があり、台湾での植物収集の黄金時代を迎えていました。 薬草堂の放蕩息子「涼山」は、ボヤを起こして大事な植物標本を燃やして勘当され、台北植物園で助手として働いて返すことになります。 病気で妹を無くしたことで、薬草に対する不信があり、薬草の仕事を厭う一方で、幼い頃から薬草堂で培われた知識は健在。実は、一度みた植物は鑑別ができるという天性のプラントハンター(採集人)なのでした。 実際に存在していたという植物学者、佐々木舜一(作中では慎一)の助手、松尾珀と涼山がタッグで、野山に分け入り、植物を採取しては、標本を作る物語。ケシの栽培をしている人里離れた村で出会った少女が調査に加わり、賑やかになる標本館。 涼山はちょっとチャラい感じで、最初は極力サボろうとするろくな事しないやつ扱いなんですが、だんだん頭角を現していきます。対称に、鬼のように厳格な性格の助手の松尾との掛け合いも見ものです。 作者は、実…
1年間限定の有料ニュースレターをはじめます。 「Asian Foodlore: アジアの食と物語」に登録すると、毎週金曜日に1本、皆さんのメールボックスにニュースレターが届きます。1年限定配信のニュースレターは最終的に再編集を加え、マガジンという形で印刷出版をする予定です。つまり、1年かけて毎週1ページずつ小出しにお届けする、1冊の本のようなイメージです。並行して、英語版も近々ローンチ予定です。 月3回は、ブータン、インド、タイ、台湾の農村を訪ね歩き、古老から伝統農法や保存食の知恵などの取材記録を毎回レシピつきで配信します。月に1本のエディターコンテンツでは、社会、歴史、ジャンダー、テクノロジーなど、食を介してより幅広いトピックを深ぼる特別企画(食に関わる土木・建築や、本・映画・漫画・音楽など食に関するポピュラーカルチャー、サーキュラーエコノミーと食の交差点など)を準備しています。 タイトルは、Folklore(=民俗、民間伝承)にかけて、「Foodlore」という名前をつけました。よかったら詳細はこちらをみてください。 👉ニュースレタの登録はこちら https://asianfoodloremagazine.substack.com/subscribe ABOUTページ htt…
台湾の飲み物というとタピオカが流行りましたが、まあ、それなりに好きではありましたが、それ以上にお気に入りで、台湾に行くと必ず一度は注文するのが「紅豆奶茶(ホントウナイチャー)」。 ミルクティーに小豆が入っている飲み物なのですが、おしることミルクティーが合わさったような感じでしょうか。紅茶に砂糖の代わりに小豆が入っているんですよね。砂糖よりも風味が豊かになります。 最近、「発酵あんこ」が流行っていますが、発酵あずきでミルクティーを作ってみました。発酵紅豆奶茶です。 作り方 <材料> 小豆 100g 麹 100g 牛乳 (豆乳でもOK)400ml 紅茶 10g ①小豆を一晩浸水して、炊飯器で炊く。 ②牛乳を鍋にかけ、紅茶葉を混ぜて5分煮立たせる。茶葉を濾して冷ます。 ③小豆:麹=1:1の割合で混ぜ、②のミルクティーを加える。 ④ヨーグルトメーカーで 60度で8時間保温。 ⑤お好みでさらにミルクティーを加えてブレンダーですりつぶす。 このままだとちょっとおしるこ感が強いので、保温が終われば、それを原液としてまたミルクティーで割ると、さらに「紅豆奶茶」感がでます。 原液だとこんな感じ。このままでは豆乳で割ったおしるこですがそれはそれでおいしいです。 お気に入りの紅茶でぜひ試してみてくだ…
薬膳食材として使われる棗ですが、自然な甘さがうれしい甘味料にもなります。 月餅にも最適ですし、和のスイーツや、ヨーグルト、ジャムとしてもアレンジできます。 ちょうど2月12日は春節です。月餅のレシピもお伝えします。 <学び方> ・事前にオンラインで準備物リストを送ります。 ・当日は、zoomで全国のキッチンをつなぎ、一緒に仕込みます。 ・棗が手に入る人は、資料のみで大丈夫です。 お送りする棗は、通常の棗よりも大きい新疆の特産品です。 <各自準備してもらうもの> 鍋、ブレンダー、漉し器、棗、黒砂糖、塩、油 <参加費> 資料のみ 3000円(台湾文庫会員 2500円) 棗つき 3500円(台湾文庫会員 3000円) <送付するもの> ・事前資料:準備物リスト ・当日:薬膳と薬草、植物の暮らしへの活かし方などを共有 ・講座終了後:zoom録画ビデオ、アレンジレシピ集 ・新疆の棗(80g+送料)<オプション> <主催> 里山文庫(台湾文庫) 農大卒業後、食と農をテーマにアジア農村の古老を尋ね歩き、保存食や植物利用の知恵を学ぶ。奈良の古民家をセルフリノベし台湾文庫をオープン。 農学修士/通訳案内士(英語・中国語) 植物民俗研究家/薬膳師 <キャンセルポリシー> データでの送付に…
お茶の葉を使った料理といえば、お抹茶のスイーツやラテを思い浮かべる人も多いと思いますが、中国ではお茶の葉を使った料理を「茶膳」とか「以茶入菜(茶菜)」と呼ばれたり、タイやミャンマーでは漬物だったり、調味料だったり、スープに入れる野菜だったり、実に多様な使われ方をしています。 今回のオンラインお茶料理教室では、宇治茶の産地である和束町のお茶農家民宿「えぬとえぬ」の女将北紀子さんとのコラボで、お茶を飲みつつ食べ方も学べる日本茶料理と、中国茶料理の会を開催します(お申し込みは日本茶コースはえぬとえぬ、中国茶コースは里山文庫へお願いします)。 日本茶料理 「抹茶」「煎茶」「玉露」「番茶」「てん茶(抹茶に引く前の茶葉)」などいろんな茶種がありますが、特に「てん茶」はほとんど一般に流通することがなく、あまり目にしたことがないのではないでしょうか。お茶の葉を食卓に取り入れる茶農家ならではのアレンジを一緒に楽しみましょう。 ◼️ 日程 2月13日(土)14:00~16:00 テーマ「抹茶」 内容:ボンボンショコラ、抹茶のホットホワイトチョコドリンク 3月13日(土)14:00~16:00 テーマ「てん茶」 内容:お茶蒸し料理 春キャベツと鰆のてん茶蒸し、茶殻ソース、てん茶天ぷら、てんちゃの飲み方 …
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